いや絵書く企画なんだから文字かいちゃだめだろ!
って思ったけど何かできたからもったいない精神で上げとく。
PF43章まとめまんがのネームだったけどどう考えても表現力が足りないのでお蔵入り決定だぜーb
ていうか最初にこういうの考えるからモノローグまんがばっかになるんですよ!
ところで昔結構かいてたブログのパスとIDどっかいった・・・
もう小説だよこれ
また、家を失ってしまった。
パリンとガラスを割るような音とともに、結界がグラリと揺らいで消えた。続けざまに、轟といやな打撃音が聞こえる。浸食せよ、とざわめく死霊がにやりと笑ってかき消えた。撤退したのだ。不利を悟ったわけではなく、これ以上は無用と悟ったために。
ポケットにしまっていたガラス色のカードから、暖かさがふと消えた。つながりが薄れて、熱が奪われる。まずい、本能的に森の向こうを見やると、いつもそこに突き出ていた灯台の灯りが
カッ
とひととき瞬いて。
「ああ、」
そしてその姿は、木々の向こうに崩れて消えた。
「ああ」
守るどころか、たどり着くことさえ出来なかった。気づけば自分も膝から崩れ落ちていて、握りしめた手が小石をつかむ。手の中の鋭い痛みはちょうどいい気付けの代わり。すがったそれが手のひらを浅く裂いて、どろりとした赤が一筋伝う。
星の灯台は失われた。仮設の拠点もあの様子では、無事の一言では済まないだろう。仲間が全員出払っていて、森に居たのは不幸中の幸いと言うほかない。
立ち上がらなくては。仲間を呼んで、状況を確認して、報告。本隊の様子も聞かねばならない。何が出来るのか、何が残っているのか、この怨嗟の声が響く世界に。シンショクセヨ、シンショクセヨ。
「悲しいことは全部忘れて、ねえ幸せになりましょう?」→絶望の果てに従者化フラグ。月が落ちたとか聞くともうやばいよね! でもそんなことしたらフルボッコだから自重する。!(カッ)
部隊も拠点も拡張も! と張り切りすぎて全部ぺしょんとつぶれたときにこいつどんだけダメージ受けただろう、というそれだけの話なのですが、「何がしたいか」「何をすべきか」という事についてはもうひとしきり悩んで答えを出した後のはずなので すぱーんとスルーしてさっさと月の灯台に向かうが吉だと思いました・・
人は誰一人として損なわれていないんだから また全部作り直せばいいんですよう!
もひとつ。
崩壊した月の灯台の前に蒼い人影がうずくまっていた。
一陣の風が吹き抜けて、黄色いリボンがひらりと揺れる。 それでようやく青年は、そこに誰かがいる事に気がついた。
「 」
人影は肩をぴくりと震わせて、それでも振り返りはしなかった。
「俺は、」
「うん」
肺の底から絞り出したような声、青年はそこに乗った感情を知っていた。自分の無力を恥じ、そして責める声色。
「ここを離れるべきじゃなかった」
「どうして」
「だって、」
「家を失って、 取り戻したくて、 無くしたくなくて。 部隊に入って。 楽しくて」
「うん」
「守りたいもの、 助けたい場所、 大切なものがどんどん増えて そうしたら」
「全部こぼしてしまった。 失ってしまったんです。 いっぺんに」
こんなつらい思いをするくらいだったら、欲張って手を伸ばすのをやめて、最初からここでいればよかった。そうすれば、こんな後悔をする事もなかったんだ。
「それは違うな」
「違いません」
「違うとも。僕らは誰一人として損なわれていない。何も失ってやしないだろう」
蒼色が座り込んだまま振り向いて、涙をいっぱいにためた瞳を揺らめかせた。
いやいや、まだ絶望するには早すぎる。青年は目を細めて、口元をほころばせた。
「そして君も帰ってきた。 おかえり、 」
むしろ妄想だよねっていう! はずかしいので名前は入れない。
また、家を失ってしまった。
パリンとガラスを割るような音とともに、結界がグラリと揺らいで消えた。続けざまに、轟といやな打撃音が聞こえる。浸食せよ、とざわめく死霊がにやりと笑ってかき消えた。撤退したのだ。不利を悟ったわけではなく、これ以上は無用と悟ったために。
ポケットにしまっていたガラス色のカードから、暖かさがふと消えた。つながりが薄れて、熱が奪われる。まずい、本能的に森の向こうを見やると、いつもそこに突き出ていた灯台の灯りが
カッ
とひととき瞬いて。
「ああ、」
そしてその姿は、木々の向こうに崩れて消えた。
「ああ」
守るどころか、たどり着くことさえ出来なかった。気づけば自分も膝から崩れ落ちていて、握りしめた手が小石をつかむ。手の中の鋭い痛みはちょうどいい気付けの代わり。すがったそれが手のひらを浅く裂いて、どろりとした赤が一筋伝う。
星の灯台は失われた。仮設の拠点もあの様子では、無事の一言では済まないだろう。仲間が全員出払っていて、森に居たのは不幸中の幸いと言うほかない。
立ち上がらなくては。仲間を呼んで、状況を確認して、報告。本隊の様子も聞かねばならない。何が出来るのか、何が残っているのか、この怨嗟の声が響く世界に。シンショクセヨ、シンショクセヨ。
「悲しいことは全部忘れて、ねえ幸せになりましょう?」→絶望の果てに従者化フラグ。月が落ちたとか聞くともうやばいよね! でもそんなことしたらフルボッコだから自重する。!(カッ)
部隊も拠点も拡張も! と張り切りすぎて全部ぺしょんとつぶれたときにこいつどんだけダメージ受けただろう、というそれだけの話なのですが、「何がしたいか」「何をすべきか」という事についてはもうひとしきり悩んで答えを出した後のはずなので すぱーんとスルーしてさっさと月の灯台に向かうが吉だと思いました・・
人は誰一人として損なわれていないんだから また全部作り直せばいいんですよう!
もひとつ。
崩壊した月の灯台の前に蒼い人影がうずくまっていた。
一陣の風が吹き抜けて、黄色いリボンがひらりと揺れる。 それでようやく青年は、そこに誰かがいる事に気がついた。
「 」
人影は肩をぴくりと震わせて、それでも振り返りはしなかった。
「俺は、」
「うん」
肺の底から絞り出したような声、青年はそこに乗った感情を知っていた。自分の無力を恥じ、そして責める声色。
「ここを離れるべきじゃなかった」
「どうして」
「だって、」
「家を失って、 取り戻したくて、 無くしたくなくて。 部隊に入って。 楽しくて」
「うん」
「守りたいもの、 助けたい場所、 大切なものがどんどん増えて そうしたら」
「全部こぼしてしまった。 失ってしまったんです。 いっぺんに」
こんなつらい思いをするくらいだったら、欲張って手を伸ばすのをやめて、最初からここでいればよかった。そうすれば、こんな後悔をする事もなかったんだ。
「それは違うな」
「違いません」
「違うとも。僕らは誰一人として損なわれていない。何も失ってやしないだろう」
蒼色が座り込んだまま振り向いて、涙をいっぱいにためた瞳を揺らめかせた。
いやいや、まだ絶望するには早すぎる。青年は目を細めて、口元をほころばせた。
「そして君も帰ってきた。 おかえり、 」
むしろ妄想だよねっていう! はずかしいので名前は入れない。
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